cider maniacs

シードルとは

シードルとは

シードルとは【cider maniacs】

シードルとは、りんご類を原料に作られたアルコール飲料のこと。一般的なシードルのアルコール度数は2~6%程度と控えめで、大体ビールと同じくらい。日本では「シードル = りんごから造られた、甘い炭酸アルコール飲料」のイメージが強いけれど、洋梨から造られたシードル も存在する。

シードルの語源は古典ギリシア語 / ヘブライ語まで遡れるらしい。それが中世ラテン語の sīcĕra となり、現代の cidre / cider / sidra へと繋がっていく。手許の『研究社 羅和辞典』(2000年第34刷版)にはsīcĕra は収録されていなかったものの、代わりに派生語を見つけた。曰く、

sīcerātor m. アルコール飲料を造る人.

但しアルコール飲料の原料については特段言及されていない。vin / 葡萄 = vinum / 葡萄酒を意味するのに対し、りんごを意味するラテン語 malum とは対応していない点は謎だ。

基本的にグルテンフリー、プリン体ごく控えめの低アルコール飲料

りんごや梨が原料のシードルは、基本的にグルテンフリーの飲みもの。国産シードルにはわざわざ「グルテンフリー」とは明記されていないものも多い中、欧州産シードルにはラベル表示があるものも。

但し副材料や樽熟成(元々何に使われていた樽なのかが問題)など、主原料以外にも微量のグルテン混入可能性は排除し切れないため、気になる場合はメーカー確認されることをお勧めする。

また、摂りすぎが気になるプリン体も、ビール類と比べると含有量は比較的少なめ。アルコール飲料である以上、肝臓への負担はゼロではないものの、適量を守れば過度に健康を気にすることもなく美味しく楽しめるお酒のひとつと言える。

食事からおやつまで、ペアリング自在

一口にシードルといっても、その味わいは千差万別。甘くジュース感覚で飲めるものから、ホップ入りでビールのような爽やかな苦みが際立つもの、樽熟成で渋みやオイリーな質感を持つものまで、本当に幅が広い。

そのため、和食のようなさっぱりした料理から、バターやオイルたっぷりのこってり濃厚系の一皿まで、幅広いペアリングが可能。更に、ガレットなどのおやつ/軽食にもぴたりとはまるボトルを見つけられるのがシードルの魅力の一つ。ペアリングのお好みは人それぞれだけれど、概ねの傾向は以下の通り。

ホップ、果物など副材料を組み合わせたタイプ

ホップイメージ【cider maniacs】

りんごや洋梨100%など、主原料と酵母を主体として作られるシードルのほか、ホップや果物などの副材料を組み合わせた製品もバラエティ豊か。

ホップ添加タイプはビール風の爽快な苦みで、甘口イメージのシードル像を覆される。翻ってフルーツタイプはカシスなどのベリー類、葡萄、柑橘類など多様で、総じて甘口タイプが多めの印象。

樽醗酵 / 熟成タイプ

シードルの種類:樽醗酵 / 熟成タイプ【cider maniacs】

現代のシードル作りは、醗酵にステンレスタンクを使うのが主流だそう。これに対し、伝統的な樽を使ったシードルは、重厚感のある香味とやや濃い色味が特徴。また、ワインやリキュール、蒸留酒などの古樽を用いることで、複雑な香りを纏っているものも。

このような味わいしっかり/重めタイプのシードルは、冷やしすぎない方がその香味を楽しめるように思う。

スパークリングタイプとスティルタイプ

シードルの種類:スパークリングタイプとスティルタイプ【cider maniacs】

炭酸のイメージが強いシードルだけれど、スティル(無炭酸)タイプも存在する。スティルタイプは炭酸がない分、香味やアルコール感がより鮮やかに感じられるものが多い。

またスティルタイプは、スパークリングタイプよりも気持ち温度高めで戴く方が、香りの輪郭が際立ってお勧め。